作成年度 | 2018年度 |
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論文名 | コハク酸二ナトリウム・六水和物の凍結防止剤としての適用性に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第787号 |
発表年月日 | 2018/12/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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寒地交通チーム | 佐藤 賢治(SATO Kenji) |
寒地交通チーム | 徳永 ロベルト(TOKUNAGA Roberto) |
土木研究所企画部研究企画課研究評価・国際室長 | 高橋 尚人(TAKAHASHI Naoto) |
富山県立大学工学部医薬品工学科教授 | 中島 範行(NAKAJIMA Noriyuki) |
抄録 |
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日本では、スパイクタイヤの規制以降、安全な冬期交通を確保するため、道路用凍結防止剤の使用 量が増加した。道路用凍結防止剤には、塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどの塩化物を主に使用し ているが、道路構造物や植生などの沿道環境への影響が懸念されている。これまで、環境に優しいと される様々な非塩化物系の凍結防止剤が研究・開発されてきたが、塩化物系の凍結防止剤と比べて性 能が劣り価格が高いため、道路管理において普及に至っていない。本研究は、塩化物系の凍結防止剤 に代わる沿道環境への負荷が小さい凍結防止剤として利用可能な化学物質の提案を目的としている。 筆者らは、主に食品添加物に利用されるコハク酸二ナトリウム・六水和物を検討物質に選定し、一連 の室内試験および野外試験をとおして凍結防止剤としての適用性を確認した。その結果、コハク酸二 ナトリウム・六水和物は、塩化ナトリウムに一定量混合することで、塩化ナトリウム単体と比べて金 属腐食を大幅に抑制し、植物(こまつな)の生育への影響を緩和できることがわかった。また、凝固 点、融氷性能および散布効果においても塩化ナトリウムと近いことがわかった。 |
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