国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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その他 RC床版の土砂化の発生傾向-北海道の事例から-点検結果に基づく発生傾向の調査事例

作成年度 2020年度
論文名 RC床版の土砂化の発生傾向-北海道の事例から-点検結果に基づく発生傾向の調査事例
論文名(和訳)
論文副題
発表会 PC技術講習会 道路橋コンクリート床版の土砂化の現状と対策に向けた取組み
誌名(No./号数)
発表年月日 2020/06/02 ~ 2020/06/11
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地構造チーム中村 拓郎(NAKAMURA Takuro)
寒地構造チーム葛西 聡(KASAI Satoshi)
抄録
北海道内の121橋で実施された182箇所の舗装切削調査を分析した結果、建設後50年以上の橋梁では、舗装の変状と床版上面の土砂化の関連性が極めて高く、点検・調査時に舗装に変状が認められる場合には、その直下で床版の土砂化が発生していることを想定する必要がある。また、凍害危険度が低い地域、凍結防止剤散布量が比較的少ない地域、反応性のある岩石をほとんど含まない岩体に属する地域においても土砂化は発生していることから、診断時には、北海道のほぼ全域で土砂化が発生する可能性を疑い、その劣化・損傷機構を適切に考慮する必要がある。材料劣化が著しく進行したコンクリート構造物に対しては、環境作用に着目して劣化要因の調査および健全度の評価が行われる傾向にあるが、本調査の結果、斜角や桁配置、横断勾配における位置も土砂化の発生割合に関与することが示唆されている。これらは、舗装のうきやひび割れ、床版上面のひび割れといった材料劣化の要因となる水の浸入経路の発生しやすさと関連するものと考えられる。本調査は、舗装の部分切削部での目視調査結果を基にした限られた事例数に対する整理結果ではあるものの、舗装や防水層によって上面が覆われている床版で発生する土砂化を点検・調査する場合には、材料劣化の要因となる水の浸入経路の発生しやすさと関連する諸元に着目することが重要になることを示している。
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