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論文投稿 音更川における堤防侵食対策の効果と課題

作成年度 2020年度
論文名 音更川における堤防侵食対策の効果と課題
論文名(和訳)
論文副題 -流路変動にともなう大規模河岸侵食に対して実施した危険度評価の検証-
発表会
誌名(No./号数) 河川技術論文集第26巻
発表年月日 2020/07/06
所属研究室/機関名 著者名(英名)
北海道開発局帯広開発建設部柏谷和久(Kazuhisa KASHIWAYA)
北海道開発局帯広開発建設部桑村貴志(Takashi KUWAMURA)
北海道大学泉 典洋(Norihiro IZUMI)
北見工業大学渡邊 康玄(Yasuharu WATANABE)
寒地河川チーム山口里実(Satomi YAMAGUCHI)
寒地河川チーム横山 洋(Hiroshi YOKOYAMA)
抄録
 本研究は,2011年出水後に音更川で実施された堤防侵食対策の効果と課題を検証することが目的である.対策実施後に実際に経験した2016年出水を踏まえて対策の妥当性を検証した結果は次のとおりである. ・音更川では,蛇行流路の振幅の増大と蛇行流路そのものの流下が大規模な河岸侵食の要因となるため,堤防侵食の危険度を評価する上で,堤防防護幅だけでなく,水衝部の流下現象を踏まえ,流下方向に防護するべき延長距離についても考慮する必要がある.当危険度評価手法の妥当性が認められ,当対策の有用性が示された. ・特に危険度評価後1番目の出水に対して高い精度で効果が確認できた.しかし,その一方で, 2番目以降の出水に対しては,低水護岸未整備箇所の安全性が低下するため,大きな河道変化後に再度危険度を評価し直す必要性が示された. ・より効果的な堤防侵食対策に向けて,連続出水または長期出水に対する流路変動と河岸侵食の予測精度の向上が今後の課題である. ・特に,流路の短絡が生じると,新たに発生した流路の蛇行振幅が急速に発達する危険性が示された.河岸侵食の予測精度向上のためにも,今後機構解明が必要な現象である.
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