国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 灌漑水路施設管理者のためのFTAを用いた大規模地震対策の検討方法

作成年度 2020年度
論文名 灌漑水路施設管理者のためのFTAを用いた大規模地震対策の検討方法
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 寒地土木研究所月報 第809号
発表年月日 2020/09/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水利基盤チーム大久保 天(OHKUBO Takashi)
北海道開発局函館開発建設部農業開発課上席農業開発専門官立石 信次(TATEISHI Shinji)
北海道開発局網走開発建設部北見農業事務所第1工事課第2建設係長今泉 祐治(IMAIZUMI Yuji)
抄録
万一の大規模地震災害に備えて、基幹的な灌漑水路における災害対応力を強化することが喫緊の課題である。本報告では、リスク解析手法のひとつであるFTA(Fault Tree Analysis)を改良して、灌漑水路の施設管理者が簡易に大規模地震対策を検討できる方法を提案した。FTAを用いて対策を検討する過程において、FTAの有効性が確認された一方で、FT図が肥大化して作業性が低下するなど実用面における課題が明らかになった。この課題を解消するため、FT図の作成においてリスクが概ね具体化された時点で対策検討を開始するという方法が考えられた。筆者らは、この方法を実際の灌漑水路における災害対応を対象に、施設管理者らとともに実践して、その有効性を検証した。その結果、改良したFTAは、対策を短時間に効率よく引き出し、施設管理者が実用的に実施可能な方法であることを確認した。
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