国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 出水時の河床への種子定着に関する現地観測と水理実験

作成年度 2020年度
論文名 出水時の河床への種子定着に関する現地観測と水理実験
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 第65回水工学講演会・土木学会論文集B1(水工学)
発表年月日 2020/11/04 ~ 2020/11/06
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地河川チーム大石 哲也(OISHI Tetsuya)
山梨大学大槻順朗(OHTSUKI Kazuaki)
芝浦工業大学宮本仁志(MIYAMOTO Hitoshi)
抄録
出水時の河床への植物の種子定着は,河川生物の物理システムの理解や,植生変化の予測向上に繋がるものの,どの程度の種子の定着があるのか,定着の過程でどのような現象が起きているかは明らかにされていない.そこで本研究では,木曽川,長良川の礫床区間を対象とし,1回の出水後に河床中に定着した種子について現地観測および水理実験から種子定着の現象解明を行った.その結果,出水後に河床へ定着した種子数は,深さ10 cmあたり10-2,500(個/m2)であった.また,種子数は,細砂やそれより細かい堆積物の含有量と相関性が高いことが分かった.これらから,種子の定着は,河床近傍で生じる乱れの影響と種子の持つ特性の違いにより礫間隙内に定着するものと考えられた.
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