作成年度 | 2021年度 |
---|---|
論文名 | 降雪を伴う吹雪の鉛直構造の解明 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 日本雪氷学会誌 雪氷 83巻3号 |
発表年月日 | 2021/05/31 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
地域景観チーム | 増澤 諭香(MASUZAWA Satoka) |
雪氷チーム | 大宮 哲(OMIYA Satoshi) |
東京工業大学環境・社会理工学院 | 大風 翼(OKAZE Tsubasa) |
新潟大学研究推進機構超域学術院 | 新屋 啓文(NIIYA Hirofumi) |
抄録 |
---|
本研究では,降雪を伴う吹雪の鉛直構造を解明するため,2ヶ月間の野外観測データから平衡状態の吹雪イベントに着目し解析を行った.解析では,粒径400 μm 以上の飛雪粒子を降雪粒子と仮定することで,抽出した吹雪イベントの降雪割合を推定した.その結果,平均風速の鉛直分布は対数則で表されていたが,降雪割合の大きい場合の粗度は同程度の摩擦速度で降雪割合の小さい場合と比較して低下した.また,飛雪流量は降雪割合の小さい場合に高さの増加とともに減少していたが,降雪割合が大きくなるにつれて高さによらずほぼ一様に近づいていった.さらに,飛雪流量の摩擦速度依存性は降雪割合によらず確認されたが,その変化量は降雪割合の増加によって大きくなっていた.飛雪流量を粒径200 μm 以下の地吹雪粒子と降雪粒子に分けたところ,前者は高さの増加とともに減少するのに対し,後者は高さによらずほぼ一様であった.つまり,降雪の有無による飛雪流量の鉛直分布の違いは,飛雪流量への降雪粒子の寄与によって定量的に説明された. |
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 |