作成年度 | 2021年度 |
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論文名 | 化石周氷河性斜面分布域での地表水・地下水の三次元数値解析 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 令和3年度日本応用地質学会研究発表会 |
誌名(No./号数) | 令和3年度日本応用地質学会研究発表会講演論文集 |
発表年月日 | 2021/10/14 ~ 2021/10/15 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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防災地質チーム | 吉野 恒平(YOSHINO Kohei) |
防災地質チーム | 坂本 尚弘(SAKAMOTO Naohiro) |
防災地質チーム | 川又 基人(KAWAMATA Moto) |
防災地質チーム | 倉橋 稔幸(KURAHASHI Toshiyuki) |
抄録 |
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本研究は平成28年台風10号豪雨時に表層崩壊が発生した日高山脈北部沙流川源流域の化石周氷河性斜面を対象に、水文解析ソフトウエアを用いて地表、地下における水の動きの再現を試みた。表層崩壊発生地と周辺地域の三次元地形モデルを構築した。本モデルは上位から根系密集層、黒色土壌、ローム層、周氷河性斜面堆積物、マサ状風化部、基盤岩などに区分され、それぞれに透水係数、間隙率を設定した。崩壊発生地は上流側崩壊地、下流側崩壊地と区分された。その結果、上流側崩壊地では、豪雨時にローム層より上位が飽和し、崩壊に至るまで斜面沿いに地表水・浸透水が流下したと考えられる。一方、下流側崩壊地は凹み地形となっていた。豪雨時に根系密集層も飽和したことに加えて、マサ状風化部から周氷河性斜面堆積物まで飽和状態であったと推測される。以上のことから、下流側崩壊地においては地表水が斜面に沿って流下した事に加えて地下からの水の流れが存在した可能性が示唆された。 |
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