作成年度 | 2022年度 |
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論文名 | ヤナギ根茎に蓄えられた糖含有量の季節的変化から考える最適な伐期 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第834号 |
発表年月日 | 2022/08/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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寒地河川チーム | 大石 哲也(OISHI Tetsuya) |
水環境保全チーム | 布川 雅典(NUNOKAWA Masanori) |
北海道大学大学院 農学研究院 森林科学分野 樹木生物学研究室 助教 (現 住友林業株式会社 筑波研究所 資源グループ 主任研究員) | 山岸 祐介(YAMAGISHI Yusuke) |
水環境保全チーム(現 国土交通省 北海道開 札幌開発建設部 河川計画課 事業専門官) | 村上 泰啓(MURAKAMI Yasuhiro) |
寒地河川チーム 水環境保全チーム併任 (現 寒地河川チーム) | 平田 智道(HIRATA Tomomichi) |
抄録 |
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北海道の河川に生育する樹木は、ヤナギ類が多くを占めており河道内の樹木面積も大きい。ヤナギ類の伐採後には、切り株から萌芽枝(幹)が再生する場合が多く、維持管理費の増大に繋がるばかりか、出水時の流下断面を確保という治水効果の持続性を難しくしている。一般的に落葉樹の場合、光合成によって生産された糖は、葉が落ちる前にデンプンとして樹木内に蓄積される。このため、冬伐採を行うと翌春の萌芽枝の成長量が増えることが知られている。したがって、冬伐採は萌芽を促すことに繋がるため、萌芽抑制という観点からこの時期を避けるのが賢明である。一方で、いつどのタイミングで伐採すれば、萌芽枝の成長量を抑制できる可能性が高いかについてはよく分かっていないという課題もある。そこで、札幌市豊平川の河畔林のヤナギ類を対象とし、萌芽に大きく寄与するヤナギ根茎に蓄積された糖含有量の季節変化を調べることで、適切な伐期のタイミングについて考察を行った。 その結果、展葉直後の全糖量が最も小さく、ヤナギ類にとっての伐期として最適であると示唆された。 |
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