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発表 TG-DTAを用いた蛇紋岩中の含水鉱物量の定量化の試み

作成年度 2022年度
論文名 TG-DTAを用いた蛇紋岩中の含水鉱物量の定量化の試み
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本地質学会第129年学術大会
誌名(No./号数) 日本地質学会第129年学術大会 講演要旨集
発表年月日 2022/09/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
防災地質チーム山崎 秀策(YAMAZAKI Shusaku)
防災地質チーム倉橋 稔幸(KURAHASHI Toshiyuki)
抄録
沈み込み帯における蛇紋岩化作用は、マントルウェッジを構成するかんらん岩に沈み込むプレートから供給された流体が付加し、かんらん石・輝石が蛇紋石化する変成反応である。形成される蛇紋岩類は、温度圧力条件や関与した流体の組成と、蛇紋岩化の度合いに応じて様々な蛇紋岩化の組織と反応鉱物が形成され、多様な強度、密度や磁性を示す。従って、マントルウェッジにおける蛇紋岩化プロセス、岩石物性、化学組成の多様性を系統的に理解するためには、定性的な岩相・組織の記載に留まらず、蛇紋岩中の構成鉱物量比の定量化が必要であると考えられる。しかしながら、肉眼・偏光顕微鏡観察により蛇紋石種を精細に判別することは難しく、蛇紋岩類の組織や構成鉱物の多様性を定量的かつ簡便に評価する手法は確立されていない。そこで本研究では、DTG曲線のピークフィット解析に、非対称形の関数で ある指数関数的に改変したガウス関数(EMG関数)を適用することで、蛇紋岩中の含水鉱物種の識別と含有量 の定量化、そして総蛇紋石量に占めるアンチゴライト量比の推定を行った。また、XRD分析による鉱物含有量 の分析、岩石薄片を用いた高温・低温蛇紋岩化組織の面積測定結果との対比を行った。
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