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発表 礼文島北部高山における周氷河性斜面堆積物の地質工学的性質

作成年度 2022年度
論文名 礼文島北部高山における周氷河性斜面堆積物の地質工学的性質
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本応用地質学会令和4年度研究発表会
誌名(No./号数) 日本応用地質学会令和4年度研究発表会講演論文集
発表年月日 2022/10/13 ~ 2022/10/14
所属研究室/機関名 著者名(英名)
防災地質チーム吉野 恒平(YOSHINO Kohei)
防災地質チーム坂本 尚弘(SAKAMOTO Naohiro)
防災地質チーム川又 基人(KAWAMATA Moto)
防災地質チーム倉橋 稔幸(KURAHASHI Toshiyuki)
抄録
北海道では,周氷河作用によって形成された周氷河斜面が分布する.近年の気候変動の影響によって全国的に大雨の発生頻度が増加しており,これまで被災することが少なかった北海道の周氷河斜面においても斜面災害が発生している. 2014年8月の豪雨により,礼文島北部高山において深さ4mの地すべり性崩壊が発生した.本地域の周氷河性斜面堆積物の地質工学的性質についてはほとんど明らかとされていない.本研究は礼文島北部高山において密度検層・速度検層を実施し,堆積物中の物性値を確認した.周氷河性斜面堆積物は主に砂礫層からなり,密度は1.42~2.16g/cm3,P波速度は460~1830m/s,S波速度は230~620m/sであった.そして密度が大きく,速度が速い区間と密度が小さく,速度が遅い区間が交互に見られた.密度が小さく,速度が遅い区間は剛性率・ヤング率も低くなることから,変形しやすいと考えられる.以上のことから,周氷河性斜面堆積物内で物性が変化することを確認することができた.
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