作成年度 | 2023年度 |
---|---|
論文名 | 火山灰質地盤における場所打ちコンクリート杭基礎の液状化対策に関する検討 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第846号 |
発表年月日 | 2023/07/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
---|---|
寒地地盤チーム | 江川 拓也(EGAWA Takuya) |
寒地地盤チーム | 林 宏親(HAYASHI Hirochika ) |
北海道大学大学院 工学研究院 土木工学部門 准教授 | 磯部 公一(ISOBE Koichi) |
抄録 |
---|
火山灰質地盤の液状化のみにより杭基礎の安定が損なわれる場合に適用可能な耐震補強技術として、杭基礎周辺地盤を既設構造とは非接触の地盤改良壁で囲い込む格子状地盤改良手法の適用性を検討している。本検討では、実物換算杭径1,000mmの場所打ちコンクリート杭基礎を対象に、格子状地盤改良壁の最外周杭からの離隔や改良強度の違いが液状化抑制効果や既設杭へ及ぼす影響を、遠心力模型実験および動的有効応力解析によるパラメトリックスタディにより検討した。その結果および既報の実物換算杭径500mmの鋼管杭を対象とした実験結果と併せた考察から、橋梁全体系の耐震設計計算に影響を及ぼさず、かつ液状化による杭の水平地盤反力係数の低減に対し抑制効果を得る格子間隔として7.0m以下、最外周杭中心からの離隔として2.0m以上が目安と考察され、その範囲において求める性能に応じて改良強度との組合せを設定すれば良いと考えられた。また、離隔、改良強度を変化させた動的有効応力解析によるパラメトリックスタディより、実験結果と同様の対策効果が適正に表現され、今後、本解析手法により対策効果に関する定量的な評価が可能であると結論付けられた。 |
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 |