作成年度 | 2023年度 |
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論文名 | 冬季オホーツク海の波浪に対する海氷の役割 その2:海上風の変化によって調整される自然の防波堤 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第851号 |
発表年月日 | 2023/12/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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寒冷沿岸域チーム | 岩﨑 慎介(IWASAKI shinsuke) |
抄録 |
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オホーツク海における波パワーの経年変動に対する海氷の役割を明らかにするために、過去40年間(1981年9月の初めから2021年8月の終わりまで)で波浪モデルによる数値実験を行った。数値実験では、現実を再現するためにオリジナルの海上風と海氷を用いた計算に加えて、海氷を与えない実験と海氷の気候値を与えた2つの実験を行った(計3ケース)。その結果、晩冬(2~3月)時、海氷は波パワーの経年変動(標準偏差)を約50%減少(北西域では50%以上)させることが分かった。さらに、北西風を引き金とする海氷による波パワーの負のフィードバック過程の存在を明らかにした。卓越した11月の北西風は波パワーを増加させるが、その北西風と相対的に冷たく乾いた空気による海洋の熱損失により冬の海氷が増える。その結果、増加した海氷は、直接的な波浪減衰に加えて、海上 風を弱化させ、冬季における波パワーを減少させる。本研究は、オホーツク海における長期的な波浪変化に対する海氷の重要性を示すものである。 |
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