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 肥培灌漑施設における調整槽液温を指標とする曝気時間の設定

作成年度 2024年度
論文名 肥培灌漑施設における調整槽液温を指標とする曝気時間の設定
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 寒地土木研究所月報 第856号
発表年月日 2024/04/19
所属研究室/機関名 著者名(英名)
資源保全チーム中山 博敬(NAKAYAMA Hiroyuki)
資源保全チーム酒井 美樹(SAKAI Miki)
資源保全チーム(現 国土交通省 北海道開発局 札幌開発建設部 夕張川ダム総合管理事務所 川端ダム管理支所 事業専門官)中谷 壮範(NAKATANI Takenori)
抄録
国営環境保全型かんがい排水事業で整備する肥培灌漑施設では、ふん尿スラリーを調整槽で曝気して有機物を分解し、流動性向上や臭気低減を図る。肥培灌漑施設の運転では調整槽液温を30℃以上にすることを目安としている。夏期は冬期と比較して少ない発酵熱量で液温が30℃以上に維持できると考えられ、冬期と比較して夏期の曝気時間を短くできる可能性がある。本報告では、曝気時間を段階的に変更した肥培灌漑施設の調査データを用いて、調整槽液温を指標とする曝気時間の設定方法を検討する。  検討の結果、日合計4時間の曝気で夏期の調整槽液温を30℃以上に維持できるが、臭気は低下しないことが明らかとなった。曝気時間を日合計7時間にすると調整槽液温が通年30℃以上に維持することができ、臭気の低下と有機物の分解が認められた。したがって、曝気による臭気低減効果を発現させるためには、冬期の調整槽液温が30℃以上になるように曝気時間を設定して、春から秋にその設定を継続することが重要である。
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