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論文投稿 シラン系表面含浸材の施工不良を防ぐための留意点

作成年度 2024年度
論文名 シラン系表面含浸材の施工不良を防ぐための留意点
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 防水ジャーナル2月号
発表年月日 2025/02/05
所属研究室/機関名 著者名(英名)
耐寒材料チーム遠藤 裕丈(ENDOH Hirotake)
抄録
シラン系表面含浸材は、コンクリート表層に吸水抑制機能を付与する含浸性の補修材料である。コンクリートに塗布すると表層に含浸し、表層が疎水化される。これによって吸水防止層が形成され、鋼材腐食やアルカリシリカ反応の一因である水の浸入が抑えられることから、コンクリート構造物の長寿命化が期待される。シラン系表面含浸材の塗布工事における代表的な施工不良の事例は、シラン系表面含浸材が含浸せず、吸水防止層が形成されないことである。シラン系表面含浸材は有機物で紫外線の影響を受けやすい。このため表面の撥水は5年程度で消失しやすい。一方、表層は紫外線の影響が及ばないため、吸水防止層は消失しにくい。よって長期に亘って吸水抑制効果を期待するには、表層へ確実に含浸させ、厚みのある吸水防止層を形成させる必要がある。シラン系表面含浸材の塗布工事において、吸水防止層を確実に形成させるためには、コンクリートの水分状態の管理と適切な水分調整が重要なポイントとなる。本稿ではその施工留意点について解説する
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