作成年度 | 2024年度 |
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論文名 | 津波漂流物としての河川氷板のシミュレーションモデル構築について |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第863号 |
発表年月日 | 2024/11/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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寒地河川チーム | 阿部 孝章(ABE Takaaki) |
北見工業大学 工学部 地域未来デザイン工学科 教授 | 吉川 泰弘(YOSHIKAWA Yasuhiro) |
寒地河川チーム(現 北海道開発局 事業振興部調整官) | 大串 弘哉(OGUSHI Hiroya) |
抄録 |
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本稿では津波遡上に伴い発生する河川氷板の漂流を予測する粒子法ベースの数値シミュレーションモデルの構築について述べる。冬期の津波災害が発生した場合には、河川結氷が破壊され河道内を漂流し河川構造物への衝突等が発生する可能性がある。津波漂流物としての氷板の影響を考慮するためには河道内における氷板の挙動を予測するための実用的なモデルの開発が必要となる。そうした目的から、本稿では平面的な二層流モデルの提案を行う。二層流モデルは上層として粒子法シミュレーションモデルの層及び下層として浅水流方程式モデルの層からなっており、構築したモデルは平面的な河川氷板の挙動に関する水理実験のシミュレーションに適用した。河道条件としては樋門吐口水路が合流する場合と狭窄部が存在する場合の2種類を想定した。その上で氷板の挙動に関する実験結果との比較を通じ、数値解析モデルの妥当性の検証を行った。本稿は津波由来の氷板漂流物のリスクを明確化すると共に冬期河川津波の検討やこうした現象に対する対応策の構築に寄与するものと期待される。 |
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