| コンクリート舗装においては目地部が構造上の弱点であり、目地部から水が侵入すると舗装の損傷につながることが懸念される。目地部においては、注入目地材が充填されており、止水対策が施されているが、供用・劣化に伴い界面での剥離が発生すると、車の走行や除雪作業によるものと推察される目地材の抜け出しが発生する箇所が確認され、このような箇所において損傷の進行が早いことが明らかとなっている。また、積雪寒冷地においては、供用初期においても厳冬期におけるコンクリート舗装版の温度収縮に伴う目地幅の拡大に目地材が追従できず、界面での剥離・亀裂が生じる事例も確認されている。上記のような目地部の損傷が進行すると雨水や融雪水等が舗装内部に侵入し、ダウエルバーの腐食や破断、路盤や路床の支持力低下や凍上を誘発し、路面のひび割れや段差の発生など供用性の低下に至ることが懸念される。近年では、損傷を抑制することを目的として目地材の性能向上が検討されており、様々な製品・技術が開発されている。令和5年度に目地材製品開発各社と土木研究所において「舗装目地部等の止水性能の向上技術に関する研究」を締結し共同研究を進めている。本文では、コンクリート舗装目地部における目地材に求められる性能を把握することを目的として、積雪寒冷地である北海道内の国道の普通コンクリート舗装の目地部にて注入目地材を用いて試験施工を実施した事例について報告する。 |